「」さんのページ
8点 死役所
設定の面白さが群を抜いています。
人が死んだ経緯をネタに、ほとんど無限に人生ドラマ
が描けそうです。
死後から振り返った人生の振り返りをするパターンが
多くて、上手く生きたいのに上手くいかない不運な
人生や自分勝手で思い上がりの強い人生や様々な
人生模様の多様さに気づきます。
良く生きるより善く生きることが大切だということが
死後の世界から見えるんですね。
48条しるし、が特に心に響きました。
死後の世界が本当にこんな風だったら、もっと気楽に
生きていけそうだなと考えたのは私だけでしょうか?
「87条お先に」では感じ入ります。
死んで生きたことを思い出すことがあれば良いのですが・・。
作者のきしさんは、大変な苦労人で40作品ほどの投稿を
した上で、本作品で初めての連載を獲得されています。
絵は、細線だけを使ったモノトーン風で、個性的です。
一作一作が丁寧に練り込んでいる印象があって、好感が持てます。
善悪の判断は読者に投げていますが、様々な人生ドラマの
面白さを提供してくれました。
私的には、巻末にある業務報告書と題されたエッセイ漫画が、
気に入っています。
さくらももこさんに通じるユーモアセンスと洒脱さがとてもよろしいです。
現在19巻まで出ていますが、長く連載が続けばと思っています。
18巻まで読みました。
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[投稿:2021-09-09 07:35:06] [修正:2022-05-21 08:46:08] [このレビューのURL]
7点 喰いしん坊!
大喰いプロファイターを主人公にしたお話。
今でこそ大喰いコンテストも毎週のように常設されてきており、
市民権を得た感がある。
この作品では、大喰い分野をプロスポーツ化を考える二団体が出てくるが、
大喰いもスポーツであると主張している。
健康を害する恐れがある大喰いをスポーツと認めないという主張には、
怪我などのリスクのないスポーツがあるのかと反論している。
なるほど、自身の体だけを使って、ルール内の制限内で他者と
競い合うのだから、スポーツとして承認できるかもしれぬと、感心した次第。
絵も見やすく、バトル全開のストーリー展開は、読みやすかった。
土山先生に合掌。
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[投稿:2022-05-18 09:26:58] [修正:2022-05-18 09:26:58] [このレビューのURL]