「朔太」さんのページ

総レビュー数: 834レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

原作者によれば「ラブコメのふりをしたホラー作品」だそうで、
そう解説されると納得できる部分はあります。
何を考えて生きているのか分からないJKという生き物は、
ホラーになりますから。

オムニバス形式なのですが、画は綺麗で1作1作が
丹念に作成された感じが好印象です。

しかし、理解できない生き物JKがくりなす物語には、
なかなか感情移入はできないので漫画としては失敗でしょうか。

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[投稿:2017-09-25 20:38:06] [修正:2017-09-25 20:38:06] [このレビューのURL]

エセ自伝的作品だそうです。
何か朝倉さんの持つ感性に共感なり共振なりが必要なのでしょうね。

明らかに知恵の足らないマリエ以外には男性的振る舞いの
多い女性が多数登場するのですが、
残念ながらつまるところ「私は恋愛したいんだ。」としか
叫んでいないように見えます。
深い渇望とは、結局はエロスなのでしょうか?

どうでもよい、どうとでもしてくれという感想が残ります。


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[投稿:2017-09-24 15:50:47] [修正:2017-09-24 15:50:47] [このレビューのURL]

雰囲気のある描画、雰囲気のある設定、これだけでスタートさせて、描いている間に何かが加わるだろうという、行き当たりばったりの作品でしたね。

泣ける話を作りたいけれども、何も思いつかない。
その挙句ひねり出したのが、猿の親子の絆の話だったり
(これで1巻を使った)、妹の復讐のために演奏会に
嫌がらせに来るやくざの兄貴との対決(これで2巻を使った)
だったりするわけです。
主人公たちのドジや誤解がどんどん事態を悪化させる様は、
もうドタバタ劇になってしまっており、感動も何も起こりようがないわけです。

素晴らしい設定、背景に期待が大きかっただけに、失望が大きい作品でした。


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[投稿:2017-09-17 06:55:14] [修正:2017-09-17 06:55:14] [このレビューのURL]

主人公がMIT出身の高校生という設定で、数学的な解決が
多くみられるのが特徴です。
したがって、トンでもトリックはほぼ皆無でした。
理にかなった謎あるいは謎解きなので、満足度が
高いミステリー作品になっていました。

月1回1話完結のキチンとした短編読み切りになっています。
他の少年誌ミステリーに比べても良質で正攻法の
ストーリーになっていますので、月刊誌ではなく表舞台で
活躍してほしかったような勿体なさも感じてしまいます。

良作と思います。

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[投稿:2017-09-11 20:52:44] [修正:2017-09-11 20:52:44] [このレビューのURL]

曽田正人だから、どうしても期待してしまいます。
曽田正人なりの新境地と言えば新境地なのでしょうが、将来的にRGB用原作にしたい編集側の企画に乗った感じが致します。
鳥井明の2番煎じをご本人ではなく、周囲が期待したような気がします。
どこにでもあるチープな架空の国の戦国時代の設定は、新人の作家さんなら、誰も見向きもしなかったはずです。
曽田正人だから、ひとまず見てみようと許される。
ただし、側近や敵役が最初から権謀術策のため裏切り、寝返りを相互に実行する展開は、さすがに予想外でした。
また曽田正人らしく、セリフの多いことも特徴です。
完結したようですが、3巻までとさせてもらいます。

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[投稿:2017-09-06 20:00:52] [修正:2017-09-06 20:00:52] [このレビューのURL]

中国の豪族劉家に仕える料理人、李三は、どうやら買われてきたらしい。
料理人といえども相当身分は低そう。
劉家、それも厨房・食堂と奥様の部屋以外の場面はほとんど出てこないけれども、時代考証や文化はしっかり検証されています。
文化庁の何とか賞にも受賞候補にもなったようで、さもありなんと納得いたします。

しかし、基本となるシナリオは、毎回同じ。
基本はドSの沈夫人が無理難題でドMの李三を苦しめ、一層美味しい料理を作らせてしまう。
このプロセスが1話完結の荒唐無稽なコメディになるというお話です。
当初は設定の面白さ、沈婦人の美しさと李三の料理の素晴らしさが対比されて、従来にない手法の漫画作品として楽しめましたが、4巻までがやはり限界でしたね。

ちなみに、毎回レシピと料理法が説明されており、立派なグルメ作品の一面も持ち合わせております。

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[投稿:2017-09-01 03:30:30] [修正:2017-09-01 03:30:30] [このレビューのURL]

競争馬の馬主、生産者、調教者、騎手、記者のそれぞれが
馬を愛し、育み、世に出し、競馬の歴史を紡いでいく
様子が理解できます。
淡々としたシナリオ展開です。

ティオなんか7冠馬を目指します。
ハイ、勝ちました、なんて調子なので、盛り立て場を
見落としがちです。
中でもスーパーキングオーが菊花賞を制した場面が
見どころでしたが、その後は低調。
リアルといえばリアルですが、漫画としての見どころは失速しました。

良くも悪くも大人向け競馬漫画というところでしょうか。

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[投稿:2017-08-30 00:42:55] [修正:2017-08-30 00:42:55] [このレビューのURL]

現実と非現実のハザマにある人の心にあるミッドワールドへ
潜入できる超能力少年が主人公です。
パートナーとなる少女とともに、傷ついた人々の心を癒し、救っていく活躍劇です。
深層心理に潜む事件を中心にしたヒューマンドラマが展開されています。

ハートウォーム物語というセールスコピーに魅かれて読ませてもらいました。
子どもも大人も心が疲れ、重たくなった現代ならではドラマと言えます。

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[投稿:2017-08-26 05:42:12] [修正:2017-08-26 05:42:12] [このレビューのURL]

しっかりと集中して15巻を読みふけってしまいました。
強烈、壮絶な怨念や執念、復讐といった言葉が残思念として残ります。
画は必ずしも上手ではないですが、思念を表現する手法は卓越した
ものがあって、圧倒されます。
残酷、残虐の極みと批評される向きもありますが、画が上手く
ないせいなのか、私はそれほどでもないと思いました。

シグルイの意味は、「死狂い」にかけてあって、死と隣り合わせの
人たちの生きざまのようですね。
まさに、死と隣り合わせの世界が存分に表現できていました。
初めての世界感で堪能致しました。


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[投稿:2017-08-23 18:25:23] [修正:2017-08-23 18:25:23] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

かつては高級男娼だったアッシュの生育歴は悲惨きわまりないものです。
7歳で中年男にレイプされ8歳でその相手を撃ち殺し故郷を出奔した後、
町で自分の腕と才智で這い上がり、不良少年のボスとして君臨します。
生き延びることが最優先だった彼にとって周りの者は皆敵でした。

その時に出会った英二は、まるで正反対の世界に住む2人でした。
英二はアッシュのすべてを受け入れます。
彼が何をしても、彼がどんな顔を見せても、彼のすべてを
そのまま受け入れるます。

アッシュがずっと欲しかったものを、幼い頃から一度も
もらったことがなく、だからこそずっと欲しかったものを、
英二は惜しむこともなく溢れるほどくれるのです。

これは男性同士の恋愛話だったのでしょうか。
あるいはこの世の地獄に住む人々を救う救世主の物語なのでしょうか。

一種の映画作品を鑑賞するかごとく錯覚を与えるドラマ性が本作品にはありました。

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[投稿:2017-08-18 06:16:34] [修正:2017-08-18 06:16:34] [このレビューのURL]

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