「かずー」さんのページ

総レビュー数: 66レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月28日


いや素直に面白いでしょう。

伏線広げすぎて回収できてないとか、ドラマ仕立てであっちこっちに
話が飛んで分かりにくいだとか、つかみは上手いのに尻すぼみだとか。

確かにその通りだとは思いますが・・・。(苦笑)

個人的にはそれが 「浦沢ワールド」 だと思って楽しんでいます。
特にこの20世紀少年は、何度何度も読んでその良さが分かるスルメ作品。
1・2度読んだだけでは、頭がこんがらがったまま消化不良になるのでは?

ただ映画化はどうかと思う。
あの難しいストーリーを映画で見ただけでは真価は分からないと思うが・・・。
キャスティングも非常によいし、映画も 「スルメ」 のジャンルかな?

まあ私が浦沢ワールドが好きなだけかも知れない。
何度も読んで 「ハッ」 となる作品が好きなだけかも知れない。

とにもかくにも私には面白いマンガです。

そう言う意味では、同氏のミステリーものが合わない人は本作も絶対に合わないと思います。
 

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[投稿:2010-05-06 16:32:18] [修正:2010-05-06 16:32:18] [このレビューのURL]

 
ボクシング漫画としてのクオリティは間違いなく高いし画力も秀逸。
キャラの立て方、ドラマ性の創作など、随所に作者の力量の高さを感じます。

ただねえ・・・。

これだけ引き延ばされるとやはりダレる。
当初の伏線であった 「宮田戦」 「マルチネス戦」 なんて、90巻を超えた現在でも、
遙か彼方先であると感じてしまう。200巻くらい目指してるの?

ピークは鷹村の世界初挑戦(vsホーク)まで。
以降は本当にダレた展開です。
ただ読んで素直に面白いと感じるのは、作者の優秀さゆえか。

あと前半が秀逸とはいえ、ボクシングに関わるエピソードや技術的見解は、
ほとんどが守村大氏の 「あいしてる」 からの転用かと思われる描写。
他デンプシーロールやフリッカーなどの描写も他作品からの転用を疑わせる。

あまりにも露骨で、よく文句がでなかったものだと思う。
個人的には、「失笑」 レベルを超えてやや怒りを感じてしまう。

読んで損はないし面白いと思うが、露骨な引き延ばし展開や、前半に見られる
他作品からの転用を疑わせる内容に、減点をさせていただいた。

点数的には 「だれる部分もあるが、ところどころ楽しめる作品」 という
評価レベルに準じ5点にさせていただくが、先述の減点材料を考慮すると
もっともっと下の点数を付けたいほど、問題点を抱えた作品です。

惜しい作品だと思います。
 

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[投稿:2010-04-09 11:06:24] [修正:2010-04-09 11:37:19] [このレビューのURL]

9点 編集王

 
熱い。とにかく熱い漫画。
最初はウザく感じるかもしれないが、すぐに夢中になること間違いなし。

主人公カンパチに感情移入するのはもちろんですが、いわゆる 「テーマ主人公」 の
描き方・扱い方が非常に上手く、そちらにも強烈に惹かれてしまう。

完全に悪役キャラで憎々しかった人物が、あれよあれよ格好良く見えてきた。
そんな状況がとても心地よく感じていきます。

さすがに土田世紀氏、人間味溢れるキャラを描かせたら天下一品。

いわゆる漫画編集部内部の問題点を取り上げた作品で、本当にあったような
現実感を感じる、笑いあり涙ありの良質ヒューマンドラマです。
人生山あり谷ありを心から体感できますよ。(笑)

自信を持ってお奨めできる秀作だと思います。
 

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[投稿:2010-04-09 09:43:09] [修正:2010-04-09 11:15:57] [このレビューのURL]

9点 暁星記

 
久々に凄いSF漫画に出会った。映画アバターも真っ青かな?

遠い未来、人が住めるようになった 「金星=暁星」 における原始社会での
いわゆる生存競争を描くだけの漫画だと思っていたら・・・。

まあそれだけでも面白いと思ったのですが。

いやはや驚きました。
非常に深いストーリーに綿密に練られた伏線と回収。
作者の豊かな想像力に感服します。

ラストも良くできています。
しっかりと伏線を回収した部分と、読者に判断を委ねた部分のバランスが絶妙。

画はクセがあり微妙ですが、下手ではないので問題ないと感じます。

何度でも楽しめそうな、見事な秀作と評価。
お奨めです。
 

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[投稿:2010-04-01 17:14:20] [修正:2010-04-02 08:35:21] [このレビューのURL]

 
サスペンス&ヒューマンドラマ。
ドキドキ夢中になれる良作だと思います。

かわぐち作品を読み漁っていたところに本作を見つけ、原作が福本伸行となって
いてビックリ。こういったコラボが存在することを、恥ずかしながら知らなかった。
非常に豪華ですねえ。

ストーリーは、3巻完結ながら前半と後半にキッチリ分かれています。
犯人捜索と、時効に向けた立件=時間との戦い。どちらも非常に面白い。
短い話しの中にギッシリ中身が詰まっており、読み応えたっぷりです。

お奨めです。
 

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[投稿:2010-03-17 17:26:35] [修正:2010-03-17 17:27:26] [このレビューのURL]

10点 宇宙兄弟


今のところ欠点が見あたらない。
面白すぎて夢中になれる名作と評価します。

宇宙や宇宙飛行士のことを綿密に調査したあとが見られるストーリーで、
非常に真面目なテーマでありながら、何かホッとする雰囲気を醸し出す
キャラクターの数々。

何と言っても主人公のキャラが素晴らしい。

人間味があって実は見栄っ張りでドジで間抜けで・・・、優秀な弟への
劣等感アリアリながら、実はもの凄い弟思いだったり・・・。
本当に心から感情移入してしまう。

これから月でいろんな試練に立ち向かうのであろう。
どういった主たるテーマに向かうか非常に興味があるが、同時に心配でもある。

今までは名作への道を着々と進んでいる。
これからも是非とも名作ロードを堂々と歩んで欲しいものである。

こころから応援したい。
 

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[投稿:2010-03-09 09:26:48] [修正:2010-03-09 09:26:48] [このレビューのURL]


昔読んでかなり良いイメージがあった作品。
改めて読み直しても、十分通じるラブコメディでした。

甘酸っぱい気持ちが久しぶりに到来。
新入社員の寮生活のころを思い出してしまいました。

忘れかけた若かりし日?を思い出したいときに最適な作品だと感じます。

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[投稿:2010-03-05 15:12:00] [修正:2010-03-05 15:12:00] [このレビューのURL]

 
SFヒューマンドラマ。
ストーリーが良く練られた作品で非常に面白い秀作だと思う。

主人公の愛は一体 「救世主」 なのか 「悪魔」 なのか?
最後までこの結論がわからず、そもそも 「救世主」 の定義すら分からなくなる。

未来から侵略にやってくるという設定、現代人と未来人と未来新人類との対立、
未来人と現代人の倫理観の違い、などなど、1980年代前半の作品とは
思えない斬新なストーリーとキャラの創世、躍動のさせ方は見事。

画は上手いものの、現状の小山ゆう氏の画よりも若干チープに感じる。
ただ嫌悪感は全く感じない。むしろ新鮮。

SF好きはもちろん、そうでない方にもお奨めできる作品です。
 

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[投稿:2010-03-04 09:44:13] [修正:2010-03-04 09:44:13] [このレビューのURL]

4点 レベルE

 
評価も高かったしSF好きなので楽しみにしていたのだが・・・。

私にはちょっと合わないマンガだった。

まずSFではなくドタバタコメディ色が強かったこと。
「読者の裏をかく」というストーリー紹介だったが、別に裏はかかれなかったこと。
「読み応えがある」という紹介だったが、別に読み応えはなくさらっと読めたこと。

以上が理由。

別につまらないというわけではなく最後まで読めたが、面白くもなかった。
期待していただけに非常に残念・・・。

コメディ好きな方には合うかもしれません。
 

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[投稿:2010-02-26 19:20:45] [修正:2010-02-26 19:59:14] [このレビューのURL]

 
やっぱり名作。
ボクシング漫画ではあしたのジョーと双璧でしょう。

現実離れした部分もあるけど、基本的に現実性のあるヒューマンドラマで、
楽しく、切なく、そして悲しく・・・考えさせられる部分も多い。

おとうちゃんが死んだとき、三島さんが死んだとき、やっぱ泣いたなあ。

火山や海道の無念さ、露木さんの葛藤、山谷さんの意地、のぼるの執念など、
随所に素晴らしいキャラクターが躍動し、それでいて主役の元気も輝く。
なんと素晴らしい作品なんだと感動してしまいます。

芦川先生とはどうなるの?、って少しヤキモキさせる部分を残してのラスト。
19歳で帰郷する姿にもったいなさを感じつつ、元気の笑顔で納得。

続きが見たいけど、続きがないから名作なんでしょうね。
何度も何度も読み直したい作品です。
 

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[投稿:2010-02-05 18:45:40] [修正:2010-02-26 19:45:00] [このレビューのURL]