「橙木犀」さんのページ
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漫画を本格的に読み込むようになったのは、高校3年生も終わり頃からです。
弟に勧められて読み始め、弟と文通友達と一緒になって、感想を互いに言い合ったり、新しい漫画を紹介しあって楽しんできました。でも、自分の好きな漫画を他の人に紹介して、一緒に楽しんでみたいとも思うのです。
基本的に、少年漫画・少女漫画・青年漫画・社会人漫画なんでも好きです。
レビューは長い傾向にありますが、漫画に対する気持ちからくるので、よければ読んでやってください。

8点 ありをりはべり
四季の移ろいと身の回りの文化や歴史、そして優しく穏やかに(時に賑やかに)見守ってくれる八百万の神様たち。
そんな神様たちと個性豊かな地歴部員との温かくほのぼのとした日々を描く神道&高校部活漫画といったところでしょうか。
神様がきちんと「見える」のは(今のところ)主人公の棗(と、ある女の子と条件付きでもう一人)だけですが、地歴部の面々がそれぞれに土地の歴史や文化とそれにまつわる神々の存在を理解し、感じ、大切にしているので、異能者が主人公の作品にありがちな孤独や寂しさが全く感じられず、物語全体がとても優しい雰囲気に包まれているように思います。
日本の四季や地域それぞれの行事に込められた意味や想いの温かさに「日本ていいな」「人は決して一人じゃない」と語りかけられているように感じました。
4巻まで収録されている「私と神様」(シリーズ)も人間関係の大切さや言葉の持つ力の大きさを考えさせてくれる深くて素敵な物語ですが、5巻収録の「おいてけぼりの棲処(すみか)」は特にオススメ!登場キャラの可愛らしさや温かさにほっこり癒されます(笑)
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[投稿:2011-08-04 18:00:18] [修正:2011-08-04 22:15:46] [このレビューのURL]
8点 将国のアルタイル
様々な悲劇と祖国を覆う戦乱の中、自らの未熟さと世界の厳しさをまっすぐに見据えて進む少年将軍の物語。
弱冠17才で国を動かす力を持つ将軍に任じられたという設定から、完全無敵な天才タイプかと思いきや、深謀遠慮の域にはまだ到達しておらず、主人公のマフムートは確かに聡明で武術に優れているものの、自分の感情にまかせて単独行動に走ったり、矜恃から来る過信でミスをしたりしています(既読3巻までの中で)。
ですが、清廉で思いやり深く、自分の間違いを振り返る冷静さを併せ持ち、時に甘いとさえ言える優しさをふと見せる。なので、彼の成長を自然と応援したくなります。
ただ、大陸全土を巻き込む戦乱期を舞台としているため、相次ぐ戦乱と戦闘描写にちょっと疲れてしまうかも。時折でいいので、ほのぼのとしたり心温まるような話も織り込んで欲しいです。
登場する国や民族はモデルとなったであろうそれらが推測でき、「あ、この国はあそこがモデルだな」「この民族はあの2つの民族が組み合わさって作られてるのかな?」と考えたりするのが、とても楽しいです。
敵方や嫌悪したくなるような人間にも、そこに至る事情や信念、政治哲学があるので、単純な勧善懲悪ものに止まらない物語に興味を抱かずにいられません。
あと、タイトルの「アルタイル」の意味が分からず調べてみた時、物語と相まって元々の言葉の意味に思わず胸打たれてしまいました。若き鷲が飛翔するさまを手に汗握り、見届けたいと思います。
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[投稿:2011-06-16 00:56:05] [修正:2011-06-16 00:56:05] [このレビューのURL]
8点 繕い裁つ人
美しさ、思い出、幸福、愛情。
「貴方にとって“それら良きもの”とはどういったものですか?」と一話一話を通して尋ねられているような感覚を受けました。
登場人物が基本的に無表情なので、時折口元や眼差しに感情を浮かべたりすると、より心に染みてきます。
特に、市江さんが(見られていると気づいていない)藤井さんをそっと見つめている時の表情、(私的に)かなりときめいてしまいました。
市江さんの作る服をこよなく愛し、ありのままの彼女を受け入れる。
そんな藤井さんと市江さんのこれからの関係も楽しみです。
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[投稿:2011-05-20 23:08:29] [修正:2011-05-20 23:08:29] [このレビューのURL]
10点 Axis Powers ヘタリア
作品そのものは8点だと思います。
擬人化された国々がとても可愛らしくて魅力的です。キャラクターとして紹介されていても,まだ本編に登場していない国もありますが,彼らがどんな風にヘタリアの世界を駆け巡るのかが楽しみでなりません。
私自身は我が国・日本さんがダントツで大好きです!二巻目でたくさん登場していて嬉しかった〜。
真面目な意味でも,国際社会の見方を広げてくれたヘタリアにとても感謝しています。メディアで目にし耳にする今まで名前しか知らなかった国が,「単なる他国」でなくひどく身近な存在に感じられるようになったからです。日本と海外の国々の関係についての書籍を,今まで以上に読むようにもなりました。
作者の日丸屋さんが2巻の後書きで書いていた「この本で少しでも他の国に興味を持ってもらえたら」という気持ちに,応えることができたのではないかと思っています。
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[投稿:2009-06-06 13:03:58] [修正:2009-06-06 13:03:58] [このレビューのURL]
8点 いっしょにねようよ
この作品を一言で言い表すなら、“自分の居場所,自分の気持ちを見失っていた少女が新たな居場所を見いだしていく物語”。
私自身は一子のように、自分の居場所や存在意義についてここまで深く思い悩んだことがないので、正直かなり戸惑いました。家族と一緒に暮らす生活に何の悩みもなく幸福を感じている私は,幸せな人間なのだろうなとつくづく実感します(単に考えなしなだけかもしれませんが(汗))。
でも、一子や古白が時折見せる陰りを、住人の一人である緒形健の息子・虎二郎の可愛らしさが明るく吹き飛ばしてくれているように感じます。
まだまだ物語は序盤なので、どんな風に彼らが絆を深め、関係を築いていくのかが楽しみです。
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[投稿:2009-05-15 22:05:40] [修正:2009-05-27 09:25:26] [このレビューのURL]
9点 ラズ・メリディアン
アーサー王伝説と,登場人物達の過去と今が複雑に絡み合う恋と冒険のファンタジー。
物語の舞台となるアヴァロンはファンタジーのイメージそのままに明るく華やかなのですが,時折歪で暗い影を落としています。その影はマナ達の住む現実世界とも少しずつ形を変えて繋がっているのですが,ヒロインのマナが素直で明るくて朗らかな女の子なので,悲しい話の時も不思議と落ち込まずに,「切ない」という読後感に落ち着いてくれています。
アヴァロン(“キャメロット”も含めて)とマナ達の世界にはお互いにそっくりさんがいて,密接に関わり合っています。
マナのそっくりさんはまだ登場していない(もしくは明言されていない)設定のようですが,私はたぶん彼女じゃないかな〜と予測しています。当たるかどうかが凄く楽しみ(笑)
あと,この物語でマナの恋人候補(現時点ではランスロットと仄かに両想い)はランスロットと智尋です。
ちなみに私はランスロット派。二人が寄り添っているときの,優しくほのぼのとした空気が大好きです!
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[投稿:2009-05-07 09:22:08] [修正:2009-05-07 09:22:08] [このレビューのURL]
どの章も全部面白いんですが、私自身が共感したり、特に面白いと思ったところについて、レビューします。
?本の貸し借りについて。約200年前の学者さん(誰かは読んでのお楽しみ!)が本の貸し借りのマナーについて、随筆に書き記していたなんて全然知りませんでした!こ〜いうのが古典の授業で出てきたら、凄く楽しかっただろうになあ…。
私自身は「そうだよね〜」「私も私も!」と、この学者さんの考え方にかなり共感しました(笑)
?校正さんの仕事内容。原稿の矛盾点や穴にツッコミをビシビシ入れられて、半泣きになっている作家さん達の様子が浮かんでしまった…。ただ、ここまで詳細に深く作品を読み込んで、原稿の完成度を高めているなんて、脱帽です。
他にも、本にまつわる様々なことが出てきていて、自分の読書環境と照らし合わせて読むと面白い章もたくさんあります。
あと、前作の「暴れん坊本屋さん」よりもBL的な描写が少なく、あってもソフトな表現になっているので、そういうのが気になる人も気軽に手に取れると思います。
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[投稿:2009-01-27 17:29:00] [修正:2009-01-27 17:29:00] [このレビューのURL]
8点 未満れんあい
ヒロインのともえちゃんは、女の私から見ても凄く可愛い!
素直で優しくて、ちょっと天然入っていて面白くて。
黒瀬さんが恋に落ちたときの衝撃が、そしてともえちゃんを想ってジタバタ悩みまくる気持ちが、とても自然に伝わります。
自分に自信が無くて自虐気味で、それでいて「ともえちゃんに会いたい、笑顔が見たい」気持ちばかり溢れてしまう。
ややストーカー気味かな…と心配になる黒瀬さんの暴走も、必死で一途な気持ちと何よりも彼女の気持ちを思いやる様子から、「頑張れ〜!」と思わず応援してしまいます。
結局二人の関係がどこに行き着くのか、そもそも関係を築くことが出来るのか全然予想がつかないのですが、二人にとって一番幸せな結果になるよう祈りたいと思います。
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[投稿:2009-01-23 20:54:38] [修正:2009-01-23 20:54:38] [このレビューのURL]
9点 天顕祭
購入に踏み切ったきっかけは、帯の推薦文を児童文学作家の上橋菜穂子さんが書いていたから。
でも、読み始めてすぐに「ああ、買って本当に良かった〜!」としみじみ思いました。
読みやすい作品とは言い難いですが、何度も繰り返し読むことでとことん魅力に浸ることが出来ると思います。
筆タッチで描かれた、生々しい大蛇や幻想的でありながらどこか畏れを感じさせる夢の世界。そして鳶の若頭の真中とヒロインの咲の強い絆が、この作品の素晴らしさだと思います。
特に私は、序盤から終盤にかけて様々な表情を見せる真中が、イイ男だな〜と思いながら読んでいました(笑)
頼りがいのある気の良い若頭の面やちょっと凄みを感じさせるとき、荒んでいた若い頃まであって、読んでいて咲が少し羨ましくなってしまいました(^^)
でも、咲ちゃんも可愛らしくて大好きですよ!
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[投稿:2009-01-14 15:41:35] [修正:2009-01-19 07:54:33] [このレビューのURL]
短編4作品が収録されていますが、やはり表題作がダントツで面白いです。
原作の「あしながおじさん」は主人公の手紙で話が進み、常に主人公の視点なのですが、この作品ではあしながおじさん役の
辺見千博の視点も入ります。
本当のことを何も話せず、傍にいても手紙の中でも伝えたい気持ちを伝えられず、煩悶する千博の様子が可笑しいようで切なくて…。
女学校生活を送るいつきが明るく楽しげで、見ているこちらも一緒に楽しい気分になってきます。
読後感の良い作品だと思いました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-01-08 23:18:25] [修正:2009-01-08 23:18:25] [このレビューのURL]
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