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8点 洗礼
発想、構成、全体の雰囲気、絵の美麗さ。
個人的には作者の最高傑作の1つだと思います。
気味の悪い絵柄や、勢いで迫ってくるような怖さではなく、
読者の本能に訴えかけるような恐ろしさ、気持ち悪さ。
狂気と言うべきか、誰もが持ちうる人間の普遍的な欲望だと言うべきか。
楳図作品にはSFや心霊現象などを絡めた恐怖マンガも多いのですが、
こういう人の心の闇を描かせたら、やはり楳図氏は抜群に上手いです。
随分と昔の作品ですが、今でも色褪せないです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-28 21:33:06] [修正:2010-01-28 21:35:50] [このレビューのURL]
9点 恋文日和
女性漫画は殆んど読むことがありませんでした。自分が男性であるから共感出来ないだろうと決め付けていたし、絵のタッチも好きになれずに避けていました。ところが昨今では女性漫画の描き手が青年漫画を描くことも多くなり、特に最近の女性漫画では絵についてはどうも思い込みに過ぎなかったことが判りました。話しにしてもなるほどと得心することも多く、今では結局のところは食わず嫌いだったのだなあと思っています。このように認識を改める契機となった女性漫画の一つが「恋文日和」です。
女性漫画が青年漫画・少年漫画と異なる点、あるいは長けている点は、よく指摘されることですが、豊かな心理描写です。青年漫画・少年漫画では主に話しの運びや絵の巧さ・表現技法、世界観などが注目されます。かたや女性漫画は主に現実的な世界感を舞台に選ばれることが多いようで、人物造形の洗練に進化の方向を見出したものと思われます。
さて本題です。この人の漫画に特長的な点は躍動感かと思います。登場人物の動きが見事に紙面に落とされ、これが濃淡に富んだ心理描写をもたらしています。ですから登場人物はみんな情緒豊かで気分の変動が大きくなっています。その分読み手に大きな感慨を引き起こすのだろうと思います。
そうした作風で恋文という現在では聊か時代遅れとなった感のある手紙を題材に人物模様を丁寧に描かれていることがとても新鮮でした。単なる娯楽に終わらない味わい深い漫画です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-27 15:23:38] [修正:2010-01-27 15:23:38] [このレビューのURL]
寝る前には最適!!!
でも寝る前以外に読もうとは思いません。
要するに暇つぶしです!
でも内容が面白いのも確かです!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-27 11:57:36] [修正:2010-01-27 11:57:36] [このレビューのURL]
<所持歴:無し。(誌上で読んだだけ)>
是非はあれど、知名度ある作品なのにレビュー数が少ない。
「な、なんだってー!」
まともにレビューする気にならないんでしょう。
意外と点数が付いてる。
「な、なんだってー!」
確かにネタマンガとしては優秀ですから。
実は「な、なんですってー」という敬語Verも存在するらしい。
「な、なんですってー!」
だからどうした。
単行本が13巻も出てる。
「な、なんだってー!」
これが最大のミステリー。
つまりは、こういうネタマンガ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-03-27 01:20:18] [修正:2010-01-27 00:02:58] [このレビューのURL]
3点 月光条例
<所持歴:4巻まで。現在は売却>
とりあえず4巻まで買って読んでみましたが
藤田フィルターを通しても、読み続ける(買い続ける)のは
不可能と判断、見切りをつけました。
うしとら、からくりに及ばないのは言うまでもありませんが
1つの作品としてみても、面白さは感じられない。
個人的には、青年誌でスプリンガルドの続編を描いて欲しい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-03-02 22:18:33] [修正:2010-01-26 23:59:21] [このレビューのURL]
<所持歴:全巻>
ありえない。
面白い・つまらないということではなく(そういう意味では面白い部類の作品ですが)、物語が投げっ放し状態で未完の為、物凄い消化不良感があります。
元々ひぐらしシリーズは出題編4編とそれに対応する回答編4編、全てをひっくるめて初めて謎が分かり1つのストーリーとして完結します。その為(特に出題編は)、各編のみでは多数の謎が残ったままとなるのですが、そういう演出ですし、1つの話としてはきちんと完結してるんで問題ないです。
が、本作は違う。伏線や物語の中枢に関わるであろう人物を次々登場させておきながら、それらに一切触れることなく突然の「完」。それも、誌上で「次号に続く」と書いてあったのを消して、「完」という文字を入れた、そんな感じの終わり方です。出題編でなく単体で完結すべき外伝的作品でこんなことされちゃたまったもんじゃない。
作者側に問題があったのか出版社側に問題があったのか、事情は知る由も有りませんが、これで単行本化とは・・・
結局、全3話(これでも単行本化で加筆)という超ショートストーリーとなってしまい、1冊としてはあまりに薄っぺらい為か、前作「鬼曝し編」の後日談が収録されてます。(単行本としては極普通のページ数ですが、現壊し編はその内半分の量しかありません)
また、その後日談も前作を知らなければ何のこっちゃか分かりませんしネタバレ大なので、見るのであれば前作を読んでからをお勧めします。
ひぐらしシリーズは本編・外伝含め複数の作家がコミカライズしてますが、
その中でも本作者は一番の画力を持ってると思ってます。
それだけに非常に残念。
コレクターアイテムとして以外は価値を見出せません。
「鬼曝し編」の後日談は(前作既読前提で)6点
「現壊し編」は、まだ連載が続いてる状態であったなら、以降の期待を込めて7点ですが、この状態で完(未完終了)なので評価に値せず。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-02-21 13:35:15] [修正:2010-01-26 23:53:38] [このレビューのURL]
5点 MW
読む前の期待が大きかったぶん読後はがっかり感も大きかった。
冷酷な殺人者結城を主人公にし、同性愛の要素も入っているという挑戦的な題材を30年前に世に出したことは評価する。
もう一人の主役である賀来神父は結城の犯罪を憎みながらも、結城を救いたい気持ち(愛情?)との葛藤から彼の行動に翻弄される。
この神父が何をしたかったのか最後まで理解できなかった。この人はやる事なす事中途半端だった。
この神父に代表されるようにキャラ設定が全体的に弱い。
16年前の毒ガス事件の真相に迫っていくというストーリーの大筋はよく出来ているのだが、キャラが弱いため台無しだ。
そして肝心のラストもありきたりのもので意外性が無かった。
もうちょっとひねったオチを見せてくれたら評価も上がったのだが。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-08-11 14:43:00] [修正:2010-01-26 19:13:27] [このレビューのURL]
4点 G戦場ヘヴンズドア
レビュー数が多く、平均点も高いので期待して全巻購入しましたが…。
比べるべきではないですが、同じく漫画を題材にした
『バクマン』『編集王』と比較するとリアリティに欠ける…
練りに練った設定をもつ作品は、
フィクションの中であっても「リアル」を感じさせます。
本作には、それを感じることが出来ませんでした。
冒頭のギャグめいた展開、愛人の隠された正体等、
無理やりなシーンが目につき
3冊にギュッと濃縮された作品…とも言い難いと思います。
ただ、右手を自傷した長谷川に対して、堺田が手を差し伸べるシーンだけは
鳥肌モノ、素直に感動できました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-26 17:25:44] [修正:2010-01-26 17:25:44] [このレビューのURL]
8点 あしたのジョー
これほどまで「スポーツ漫画」で「孤独」な主人公はあまり見たことがない。
スポーツ漫画の典型的な「青春」「感動」「友情」などは微塵も感じられない。
あるのは「ライバル」との死闘。闘うことだけを考え真っ白に燃え尽きる主人公。
ちなみにあの有名な「立つんだジョー」はたぶん1回ぐらいしか言っていません笑。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-21 12:06:59] [修正:2010-01-26 13:22:47] [このレビューのURL]
0点 MAR
烈火の炎で安西先生を好きになったが、この作品で嫌いになった。
内容もバトルも淡白で、スッカスカ。。
烈火の炎とはうってかわって中途半端な勧善懲悪もの。
烈火の炎くらいの作品作れて、なんで次がこんな駄作になるんだ?燃え尽きたのかな?
それでもそこそこ売れたという、本当に納得できない作品。
子供たちよ、これ読むならガッシュの方が100倍いいぞ!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-12-24 02:16:43] [修正:2010-01-25 04:11:59] [このレビューのURL]