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5点 三国志
言わずもがな、学校の図書館にも置かれる、後世に残すべくクラシック作品。
…というのが一般的な認識なのでしょうし、リスペクトも込めてはいます。
しかし、読破するに多大なエネルギーを要し、疲労感の激しい作品でした。
前提として、学生の時、この手の学習から逃げ、三国志に関する興味や知識がほぼゼロの状態で読んだ者の感想です。
どうせなら読むことで三国志に興味を持てればなぁという思いもありました。
その上で、いつもレビューがダラダラ長くなってしまうので、今回は感じた事を端的に、箇条書きで列挙します。
・1巻の、物語が始まろうとする段階が一番ワクワクした。
・劉備、関羽、張飛、諸葛亮孔明、呂布といった主要キャラは良かった。
・趙雲が最も信じれる男!
・しかし、それ以外のキャラは印象が無く、読んで半年で名前も性格も思い出せない。
・特に最初の劉備、関羽、張飛等の主役級キャラが次々と死んでいった、50巻以降くらいは読むのが苦痛で、キャラもストーリーも何も頭に入ってこず、「はぁ。。あと残り2冊…、あと1冊…。読み終えた―!」という感じ。
・子供の時に読んだら面白かったかもだけど、色んな漫画を経た上で読むと展開も既視感があり、迫力も無いなぁ。
・そして未だに三国志の概要を理解出来ていない自分がいる。
という事で結論は、
「三国志にまったく興味は無く、漫画好きとして通っておかなくては」くらいの温度の方にはお薦めしにくいです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-07-31 20:03:08] [修正:2017-07-31 20:03:08] [このレビューのURL]
6点 敷居の住人
読み味としては「ライ麦畑で捕まえて」に近かったです。
まさに中身が無く、ウダウダしてるだけなのに、やけに惹き込まれるモラトリアム物。
キャラクターや物語の躍動を感じるまでの1?2巻は苦痛でしたが、それからは巻を追う毎に楽しめました。
主人公がモテモテジャニーズ顔の主人公なのに嫌悪感を抱かなかったのは、その生き方の不器用さですね。
思春期ならではの心のブレやストレスを描いた良作だと思います。
こちらの作品も、十分「放浪息子」しています。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 20:01:59] [修正:2017-07-31 20:01:59] [このレビューのURL]
7点 マイボーイ
好きな作家さんの一人であり、毎回テーマに対する真面目で丁寧な姿勢が伺えるだけに、
前作「からん」に続き、2連続打ち切りが非常に残念。
個人的にボクシングが好きなのですが、地味でも技術的・科学的に真面目にボクシングを描いた作品は、本作品と新井英樹の「SUGAR」シリーズくらいじゃないでしょうか。
少なからず一定の評価を受けている作家だとは思えますが、
本作は少し構成が悪かった様に思えます。
心理描写を描くのが秀逸なだけあり、
ジムメイトのキャラクターの過去を掘り下げる場面は読み応えが十分あるのですが、
少し気を抜くと「あれ?これ、何漫画?」と思うくらい、脱線を感じる事もありました。
最終回も、無理矢理綺麗に畳める気はサラサラ無く、中途半端上等という潔さでしたね。
知識の幅が広く、表現力や文章力に、心理描写に長けており、良い作家だと思いますが、
この作家に少しでも気になられた方は、「からん」から読まれる事をお薦めします。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-07-31 20:00:54] [修正:2017-07-31 20:00:54] [このレビューのURL]
8点 無限の住人
アクションシーンを描かせたら鳥山明に次ぐレベルなんじゃ…ってくらい、ド派手でグロく、スタイリッシュな描写力や構図に脱帽。
特に他作品では、動き無しの会話だけでも読み手を楽しませる技量を持つ、静も動も才能を発揮できる作者です。
前半部はまだ絵も荒く、キャラも微妙でしたが、中盤から一気にどちらも確立されていき、惹き込まれます。
六鬼団結成からクライマックスまでは怒涛の面白さです。
敵も味方も第3勢力も、ほぼ全員魅力的で、色んなマッチメイクに心躍りました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 20:00:00] [修正:2017-07-31 20:00:00] [このレビューのURL]
7点 死刑執行中脱獄進行中
個人的に生き生きしている頃の荒木先生の作品です。
ただ、作者自身も語っている様に、基本的にはアイデアは長編(連載)用に取っておくので、
そこから外れたしょぼいアイデアを、持ち前の勢いと演出力で膨らませた様な短編ばかりです。笑
それだけのネタでそこそこの読み応えにしてしまう辺りは流石です。
何て事ないテーマを色んな角度から膨らましながら一つのネタにしてしまう、ガキ使フリートークの松本人志の様な感動はあります。
褒めてるのか褒めてないのか分からないレビューになりましたが、
「岸辺露伴は動かない」は傑作だと思っています。
ジョジョ4部でたかがジャンケン描写を異様に盛り上げた様に、ポップコーン食べにここまで緊迫感を持たせるのか。。。と、当時の衝撃が忘れられません。
装丁も凝っていて素敵です。
カラーページも再現してますし、良い買い物でした。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2017-07-31 19:58:17] [修正:2017-07-31 19:58:17] [このレビューのURL]
6点 僕だけがいない街
メディア化等、話題になってから手にした作品。
タイムリープものの作品は、藤子F先生を筆頭に散々扱われているテーマなので、斬新さは無かったです。
個人的にはサスペンスやSFというテーマよりも、何よりも「母親の愛」を感じ、そこに胸を打たれた作品です。
ストーリーも真新しさは特に無い、よくあるサスペンス。
しかしとにかく丁寧な作品。
不足も蛇足も無く、綺麗に完結させたという点で、作品に対する誠意や真面目さを感じ、好感を持てました。
9巻の他の人物からの視点で描いた番外シリーズもクオリティ高めです。
小学生の癖に賢過ぎるという所と、
心に思ってる事を口に出してしまって「声に出てた」というセルフ突っ込みが多過ぎるという点が気になりましたが。笑
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 19:56:50] [修正:2017-07-31 19:56:50] [このレビューのURL]
5点 左門くんはサモナー
丸いタッチのポップな絵と、ウィットの富んだセリフ回しで、単発でちょいちょい笑えるギャグ漫画として、好きな作品でした。
しかし、シリアス展開でその現状脱却を図って失敗したという、ジャンプでよくあるパターンの自殺で尻すぼみになってしまいました。
そう考えると、似た様な学園コメディの「SKET DANCE」は上手い事やってたんだなぁとしみじみ思いましたね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 19:55:10] [修正:2017-07-31 19:55:10] [このレビューのURL]
4点 みゆき
最初の5分の1くらいは面白いです。
タイプの違う二人のみゆきも、どちらもどちらの良さが出てるほのぼのラブコメ。
ただ、それ以降はほとんど進展が無く、足踏み状態で無駄に巻を重ねてしまうのはラブコメの常。
基本的に私の性格上、ラブコメが合ってないんだと思います。。
時代背景や、そもそもラブコメというジャンルなので減点対象にはしてませんが、
かき回してくる野次馬的ポジションである警察のおっさんや高校教師のおっさん等、
やってる事が完全にアウトなので、少し引いて見てしまいますね。
ラストはきっちり一人を選んだ事は評価に値する一方、
選ばれなかった一人が悲惨過ぎますね。
しかも、選ばれなかった側をほとんど描かなかった事は非常に残念です。
現実がそうであれ、どんな状況にも救いはあるはずです。
作中、多くの人が死んでも、最後悪に勝てばハッピーエンドで誤魔化すアクション映画の様な、
腑に落ちなさを感じてしまいました。
読み易く、安定感のある作家さんであるだけに、本当に残念でした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 19:54:00] [修正:2017-07-31 19:54:00] [このレビューのURL]
4点 ミスミソウ
思春期における集団のいじめ心理をテーマにしながら、スプラッターな描写を前面に出した復讐劇。
田舎だとは言え、行き当たりばったりで殺人を犯しながら、警察ががっつり介入しない点にリアリティを感じませんでした。
いじめ描写をリアルにする割に、そこは薄っぺらいんだ、、、という感想です。
個人的には「銭ゲバ」や「悪の教典」に近い、やり過ぎエンターテイメント作品といった印象です。
エンターテイメントである分、暇つぶし程度には読めますが、読んだ後に何も残らない感じですね。
この作者の描く女の子の可愛さや、ゲームをテーマにした作品は好きですが、ホラー系はあまり合わなかった様です。。。
あと、痛みの描写に力を入れてるのか、そこに関しては「THE WORLD IS MINE」に次ぐ描写力でした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 19:51:26] [修正:2017-07-31 19:51:26] [このレビューのURL]