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5点 きのう何食べた?
ゲイカップルによるシンプルライフの提案という感じです。
表題が表題なので、夕食を中心に毎回何ということはない
日常的レシピと作り方が細かく描写されます。
まるで人生の根幹は食事じゃないかと言わんばかりです。
次に来るのは人間関係、まあ愛でしょうか?
これは異性を愛せないカップルを配置して、
「生きることを単純に考えようよ。」というメッセージに聞こえます。
だけどこれもあれも、二人が弁護士と美容師という定職、
上級スキルがあって安定収入の基盤があってこそとも言えますが、
スローライフとはまた違う頑張らない生活ですね。
中でも、主人公の筧が、弁護士なのに細かな神経を持った節約家
(例えば、水道がジャージャー言ってるとすごくイラつく)と
いう設定が面白いです。
ジャンルで言えば、癒し系でしょう。
ちょっとお疲れモードに一服の清涼剤としてはお勧めです。
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[投稿:2017-07-02 16:59:53] [修正:2017-07-02 16:59:53] [このレビューのURL]
3点 聖痕のクェイサー
有名な作品だが、漫画は展開が飛びすぎというか、ほかのマンガに比べて話を繋ぎにくい。コマごとにシーンが転々しすぎているというか・・・
とりあえず、サービスカット等が結構占めてます。シーンによっては陰部が描かれています。誤魔化しみたいな感じに描かれているのですが、陰毛はハッキリ描かれていたりします。単行本なので、こういうのがあるのかもしれませんね。
ストーリーは大まかに、宗教系の団体に属する元素使いの特殊能力を持った人たちの戦いです。そこに主人公や周りの人が巻き込まれて、その中で多少の恋愛事情が含まれる感じです。
発想は面白いのですが、正直読むの疲れました。元素を操る能力があるのはわかりました。でも、それについて、戦闘中でもキャラが長々と説明じみたセリフを言います。確かに一所懸命に調べて話を考えたのでしょうが、聖痕のクェイサー、という題名に合わないような中身です。そのため、読んでいても、イマイチストーリーが伝わって来づらいと感じました。
団体が敵対しているのですが、仲間になっていったりします。それはいいのですが、更に仲間団体が分裂し、敵対して他の団体と手を組んだり、新たな団体が出たりと、話についていけません。
加えて、恋愛事情がありますが、最終的には打ち切りみたいな終わり方なので、それまでの主人公とヒロインの絡みが結果を結ばず終わります。
帰ろう、あの場所へ
みたいな感じで終わります。
冒険物の、俺達の旅はまだまだ続く!みたいな感じです。
途中の巻から詰め込み、というか終わらせるために焦っている感があります。
時間つぶしにはいいかもしれませんが、途中から流す感じでしか読めませんでした。
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[投稿:2017-07-02 14:32:17] [修正:2017-07-02 14:32:30] [このレビューのURL]
7点 異世界居酒屋「のぶ」
なろう小説原作からのコミカライズで異世界もの、しかもグルメマンガと流行りものてんこ盛りの一作です。居酒屋での一杯が歴史的に見ていかに贅沢なひとときかを再確認させるところが面白いです。暖かい店内、冷えた生ビールと熱燗が季節に関係なく同時に出る、新鮮な食材、豊富な料理法。飲める水が無尽蔵に出る。これを街に常設されてる日本はすごいな、と思えいつもの飯も美味く感じるというものです。ただし、日本ではそれこそ街のどこにでもある居酒屋でも、異世界ではどうにも目立つ存在になってきたので、そろそろストーリーに大きな動きがあるかもしれません。
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[投稿:2017-07-02 08:30:39] [修正:2017-07-02 08:30:39] [このレビューのURL]
6点 レッド
連合赤軍事件の話を実名を使わずまとめたものです。ただし完結とはいえタイトルを変えて続編がありますので事実上はまだ続いています。15人のキャラクターに特定の番号が振られているのがまず気になるところかと思います。これはある順番ですが、読んでいるうちになんの順番かわかり、効果的な表現になっています。こういった活動が活動成果の上でピークを過ぎてからの話で、威勢のいいことを言ってる割には状況はジリ貧であるということは言わない約束で活動を進めていくため、組織外に影響を与えることができなくなって矛先が組織内に向き崩壊が始まるという組織運営上避けるべき流れを見事になぞってしまい、ついには組織内殺人に至ることになります。基本当事者視点なので威勢のいい言葉に隠された精神的疲弊はあまり描かれていないので悲壮感は少なめですが、その分ときおり垣間見える「もう後戻りできない」等の本音が忍び寄るさらなる狂気を感じさせます。古い話でここまで行かないうちに何とかできる組織にしないと、なのでしょうが、昨今の大会社の崩壊を見ると、まだ古い話で今更感が、と言い切れない部分もあるかと思います。
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[投稿:2017-07-02 07:42:39] [修正:2017-07-02 07:42:39] [このレビューのURL]
6点 漫画アシスタントの日常
アシスタント業から漫画業界を描く作品。かわいい絵柄の女性キャラ達が織り成す物語という要素で少しは緩和されていますが、作者の経験に裏打ちされた生々しい実録を感じさせるエピソードの数々はえげつないです。
オブラートが乏しく説教や押しつけな感じが強い、(作者のポジション的にも)業界の苦しさばかりで楽しさには欠けている、後半部分の二巻では絵が荒れる箇所が散見(作中でその大事さを説いているだけに気になる)、など欠点を感じる部分もありましたが、本作でしか理解出来ない固有のものがあったのは確かでした(説明は読みやすく分かりやすい)。漫画好きとして一読の価値ありの作品だと思います。
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[投稿:2017-06-28 21:55:51] [修正:2017-06-28 21:56:58] [このレビューのURL]