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6点 虚構推理
六巻、鋼人七瀬編まで既読。伝奇×恋愛×ミステリー(要素)を交えた独特な作品。原作小説は未読ですが、絵が丁寧で演出も上手くて良コミカライズだったのでは。前半は何がしたいのか良く分からず、後半はテンポ的にダラダラしたかなとは思ったところは難点でしたが。
ヒロイン(主人公)岩永が個性的で可愛かったです。賞の時に議論になったように、本作がミステリーなのかは意見が割れそうで、個人的には否寄りですが(結局発端の真相は何も分からず、虚構推理を用いた頭脳戦)、こういうのも面白いな、ベタな推理モノはだからこそ定着しているんだなと勉強にはなりました。完結したように見えて原作小説を越えた続編に入るようですが、正直あまり楽しみとは思えないです(恋愛としては完結しつつ推理としては一発ネタ的な異端)。
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[投稿:2017-06-18 11:07:01] [修正:2017-06-18 11:08:34] [このレビューのURL]
今ネットで話題になっているので読んでみた告発エッセイ漫画です。衝撃的な内容でした。作者は新人漫画家ですが漫画家漫画としてのクオリティは高い方です。
ただし、告発側の作者と飛鳥新社が一切の裏取りをしていない(特に飛鳥新社はどうなのか。作中じゃ救いの新編集と描写されているが)ということなので信用性の部分ではどうしても疑いも持ちつつ、読まなければいけないとは思います。
それでも作者の担当であるKADOKAWAのボーノ氏については、色紙1600枚フルカラーという常軌を逸した行動をやらせたのは事実であって(謝罪広告あり)、それなりの信用性がある部分ではないかと思いました(作中の経過と違い業界無知な作者が乗って来ていた部分の可能性も感じますが、そこは編集が既知な責任者でなければいけません)。こんな大手会社でも、こんな人がいるという業界の闇については触れてはいるのかなと。全業界にも通じる本当に怖い話ではあります。
それ以外の描写については、後半異常に文字が増えて読みにくさ爆発だったりして、作者の精神状態は今も危なそうですしなんとも(ねとらぼと場外乱闘が始まった模様)。
あと作者については自業も感じるし(不自然なほどボーノ氏と縁を切らない)、エッセイ漫画を多く読んできて、駄目な人はたくさん見て来ましたが、どこか憎めない人が多かったです。しかし、本作者から感じる作中でもときに示唆される壮絶過ぎる人生もあってか、痛い人なのではとの印象は拭えません。単行本二巻打ち切りの新人という部分に後ろめたさが皆無な辺りには別の意味で驚きでしたし。干される覚悟と銘打たれてはいて、この世界実力次第でしょうが「使いにくい人」だとは感じました。
とりあえずボーノ氏を軸に扱う無料でも読める三章まではある程度の信用性があると思いますし、読みやすさもまだあります(ここも一定の信用性を感じる部分。後半のごちゃごちゃは逆に疑わせる)。業界の闇・転ばぬ先の杖として無料ですし、読んでみてはどうかとは言えると思います。
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[投稿:2017-06-17 07:10:14] [修正:2017-06-17 07:10:14] [このレビューのURL]
5点 プロゴルファー猿
ミスターXが送り込んでくる刺客達との対決、用意されたゴルフ場の
おどろおどろしさ、手作りのゴルフ道具などなど。
荒唐無稽な超人的ゴルフプレーが頻繁に出てくるので、
引いてしまう読者は多いかもしれません。
一方で、絶体絶命の場面での有り得ない打開策には、あきれながらも
妙に感心したりしてしまいますので、やはり秀逸なんです。
少年マガジン誌で好評だったせいか、数年後には少年サンデー誌に
ちばてつや氏の「あした天気になあれ」が連載を開始しました。
後者は前者の無茶ぶりをできるだけ殺して大人テイストに
仕上げた面白さには、猿も降参という結果だったように思います。
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[投稿:2017-06-15 19:27:47] [修正:2017-06-15 19:27:47] [このレビューのURL]